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🐾 犬の「血・水・気」と経絡のバランスと温灸の力

~めぐりを整えることで、シニア犬も若い子ももっと快適に~

「血・水・気」と経絡の関係

東洋医学 では、体の中をめぐる「血・水・気」の流れが健康の基本とされています。
これらを全身に届けているのが“経絡”と呼ばれる目に見えないエネルギーの道筋です。

  • 🩸 血(けつ):体を温め、栄養や酸素を運ぶ
  • 💧 水(すい):体を潤し、関節・粘膜・皮膚を守る
  • 🌬 気(き):生命のエネルギー。血と水をめぐらせる原動力
  • 🪡 経絡(けいらく):血・水・気を全身へと巡らせる“道”

犬の場合も、人間と同じようにこのバランスが崩れると体調の変化として現れます。
とくに季節の変わり目や高齢になるほど、その差が体調に出やすくなります。


「血・水・気」の流れが滞るとき

🩸 血の滞り(瘀血)

  • 足先が冷える
  • 皮膚や耳の色が暗く見える
  • 関節のこわばりや痛み
  • 動きがゆっくりになる

👉 シニア犬によく見られる状態。血の巡りが悪くなり、冷えや痛みが目立ちます。


💧 水の滞り(痰湿)

  • むくみ、体が重たそう
  • 胃腸の調子が悪い
  • 皮膚がベタつく、湿疹
  • 舌が白っぽい

👉 梅雨や夏の湿気が多い季節に多く見られます。消化機能や皮膚トラブルの原因にも。


🌬 気の滞り(気滞)

  • 呼吸が浅い
  • 食欲にムラがある
  • 散歩中に動きたがらない
  • 感情の波が大きい(不安・怖がり)

👉 ストレスや運動不足、急な環境変化でも起こりやすい滞りです。


「血・水・気」の流れが強すぎるとき

🩸 血が流れすぎる(血虚・出血傾向)

  • 顔色(マズルや耳)が白っぽい
  • ふらつき、元気がない
  • 被毛にツヤがない

👉 栄養が足りず、体をうまく養えない状態。シニア犬や病後によく見られます。


💧 水が流れすぎる(津液不足)

  • 皮膚の乾燥
  • 便が硬い、尿が少ない
  • 体温が上がりやすい

👉 夏の暑さや長時間の冷暖房で脱水しやすいときにも見られます。


🌬 気が流れすぎる(気逆・気虚)

  • のぼせ・息が荒い
  • 落ち着きがない
  • 逆に疲れやすくぐったりすることも

👉 過度な運動や急な環境変化、シニア犬では気力の不足が隠れていることもあります。


経絡の滞りと過剰

経絡 は気・血・水を運ぶ道です。
この道が 滞る と痛み・冷え・こわばりが起こり、
流れすぎる(過剰になる) と、興奮・けいれん・不眠・不安といった症状が現れます。

犬では…

  • 滞り → 冬場に足腰がこわばる、腰を丸める、触られるのを嫌がる
  • 過剰 → 夏場の暑さで呼吸が荒く、落ち着かない、不安げに動き回る

といったサインが出やすいです。


温灸によるサポート効果

温灸 は、ツボや経絡をじんわり温めることで、体の巡りを整える自然療法です。
犬に対しても、適切な温度と位置を守ればリラックス効果と巡りの改善が期待できます🐶

流れの状態温灸の作用期待できる効果
血・気・水の滞り経絡を温め、流れを促す冷え・こわばり・胃腸不調の緩和
血・気・水の不足温めて巡りを助ける元気回復、体温維持、免疫力サポート
経絡の過剰(興奮状態)穏やかな温熱で鎮静不安・過緊張・呼吸の荒さを緩和

温灸でよく使われるツボ(犬)

※個体差があるため、最初は短時間・低温で優しく行うのが基本です。

ツボ名位置主な効果
百会(ひゃくえ)頭のてっぺん自律神経の調整、不安の軽減
命門(めいもん)腰の中央体温調整、腰痛、元気回復
腎兪(じんゆ)腰のやや外側免疫力UP、老化予防
足三里(あしさんり)後肢の膝下胃腸機能の活性化、全身の巡り改善

まとめ

  • 犬の体にも「血・水・気」の巡りがあり、経絡を通って全身を養っています。
  • 滞ると冷えや痛み、過剰になると興奮や不安が出やすくなります。
  • 温灸は滞りをゆるめ、めぐりを穏やかに整えるサポートになります。
  • シニア犬だけでなく、若い犬の健康維持にも◎

🐕 ちょっとしたケアのコツ

  • 食後30分以上あけてから温灸をする
  • 「気持ちよさそう」に感じる温度が目安
  • 無理に長時間やらない(5分〜10分で十分)
  • 日々の散歩や軽い運動と組み合わせると効果的

📝 注意:持病のある犬や皮膚トラブルのある子は、必ず事前に獣医師に相談しましょう。
温灸はあくまで補助的ケアです。治療ではありません。