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東洋医学で見る梅雨と犬の体調

~なぜ梅雨になると元気がなくなるの?~

梅雨になると、

「なんとなく元気がない」
「食欲が落ちた」
「下痢をしやすい」
「よく寝ている」

そんな変化を感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

動物病院で検査をしても特に異常が見つからないのに、梅雨の時期だけ体調を崩しやすい犬は少なくありません。

東洋医学では、この時期特有の不調を「湿(しつ)」という考え方で捉えます。

もちろんこれは病気の診断や治療ではなく、昔から受け継がれてきた体調管理の知恵の一つです。

今回は、東洋医学の視点から梅雨時期の犬の体調について、飼い主さんにもわかりやすくお話しします。


東洋医学で考える「湿」とは?

東洋医学では、自然環境が体に影響を与えると考えられています。

その中の一つが「湿(しつ)」です。

湿とは簡単に言うと、

「余分な水分が体にたまりやすい状態」

を指します。

梅雨は

  • 雨の日が続く
  • 湿度が高い
  • 気圧が不安定

という特徴があります。

人でも、

  • 体が重だるい
  • むくむ
  • 頭が重い

と感じることがありますが、犬にも似たような変化が起こると考えられています。


犬にも「湿度疲れ」がある?

犬は人のように汗をかいて体温調節することができません。

主にパンティング(ハァハァする呼吸)によって熱を逃がしています。

しかし湿度が高いと、

熱をうまく放散できず、

体に負担がかかりやすくなります。

特に

  • シニア犬
  • 短頭種
  • 持病のある犬
  • 運動量が少ない犬

では影響を受けやすい傾向があります。

東洋医学では、このような状態を「湿がたまりやすい」と表現することがあります。


梅雨に多い犬の変化

食欲が落ちる

梅雨になると食欲が落ちる犬は少なくありません。

東洋医学では消化吸収を担う働きを「脾(ひ)」と呼びます。

ここでいう脾は西洋医学の脾臓そのものではなく、胃腸全体の働きをイメージした概念です。

湿気が多い時期は、この働きが弱りやすいと考えられています。

そのため、

  • 食べる量が減る
  • 好きなものしか食べない
  • 食べムラが出る

といった様子が見られることがあります。


お腹の調子が不安定になる

梅雨は

  • 軟便
  • 下痢
  • 胃腸の不調

の相談が増える時期でもあります。

気温差や湿度変化によるストレスも関係すると考えられています。

特にエアコンによる冷えが加わると、さらに胃腸が影響を受けやすくなります。


よく寝る・動きたがらない

「年だからかな?」

と思っていたら、実は季節の影響ということもあります。

湿度が高い日は、

  • 散歩に行きたがらない
  • 動きがゆっくり
  • ボーッとしている

といった様子が見られることがあります。

これは体調不良と決めつける必要はありませんが、体が環境に適応しようとしているサインの一つかもしれません。


足腰が重そうに見える

特にシニア犬では、

  • 歩き始めがぎこちない
  • 起き上がりに時間がかかる
  • 段差を嫌がる

といった変化が出ることがあります。

湿度や気圧の変化によって、普段より動きづらそうに見える犬もいます。


梅雨時期にできる暮らしの工夫

除湿を意識する

温度だけでなく湿度管理も重要です。

目安は

  • 室温22~25℃
  • 湿度40~60%

程度です。

エアコンの除湿機能や除湿器を活用すると快適に過ごしやすくなります。


水分補給を増やす

意外に思われるかもしれませんが、

湿度が高い時期も水分補給は大切です。

おすすめは

  • フードをふやかす
  • スープを加える
  • 手作り食に水分を含ませる

など。

自然に水分摂取量を増やす工夫が役立ちます。


軽い運動を続ける

雨の日が続くと運動不足になりがちです。

無理な運動は必要ありませんが、

  • 室内ノーズワーク
  • ゆっくり散歩
  • 軽いストレッチ

などで体を動かすことは気分転換にもなります。


お腹を冷やしすぎない

エアコンが欠かせない季節ですが、

冷えすぎも注意したいポイントです。

冷感マットを使う場合も、

犬自身が移動できる環境を作りましょう。


東洋医学的なケアの考え方

東洋医学では、

「悪い部分だけを見る」のではなく、

その子全体のバランスを整えることを大切にします。

梅雨の時期は、

  • 無理をさせない
  • よく観察する
  • 生活環境を整える

といった日常のケアが重要と考えられています。

温灸やマッサージなどを取り入れている飼い主さんもいますが、それらは病気の治療を目的とするものではなく、愛犬とのコミュニケーションやリラックスタイムの一つとして活用されています。


まとめ

梅雨になると犬の体は、私たちが思う以上に環境の影響を受けています。

東洋医学では、その原因の一つとして「湿」という考え方があります。

もちろんすべての不調が湿度のせいとは限りません。

食欲不振や下痢、元気消失などが続く場合は、まず動物病院で相談することが大切です。

そのうえで、

  • 湿度管理
  • 水分補給
  • 適度な運動
  • 冷え対策

を意識してあげることで、梅雨をより快適に過ごせるかもしれません。

愛犬が元気に夏を迎えられるよう、この時期ならではの体調の変化に優しく目を向けてあげてくださいね。🐾


※本記事は東洋医学の一般的な考え方を紹介するものであり、病気の診断や治療を目的としたものではありません。体調に不安がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。